自己破産とは

自己破産

自己破産とは

自己破産とは、端的に申し上げれば、債務者の申立てによって、裁判所で認められる債務整理の方策のことです。つまり、借金の支払義務を免除する、国が設けた制度のことです。

自己破産は、裁判所を通して行われますので、その手続き自体は、裁判形式になります。(※裁判と言ってもそんな難しいものではありませんが…。)

自己破産の中にある『自己』とは、債務者自らが申立をすることから、そのように呼ばれているのであります。一方、債権者が破産の申立をすることによって、行われる破産は、一般に『債権者』破産と呼ばれています。

自己破産では、自分の財産(一般生活をするのに、必要とされる資産を除きます)を失う代わりに、すべての債務が免除されることになります。

任意売却と自己破産の比較

任意売却と自己破産とでは、その性質が異なりますので、比較検討すること自体、あまり意味のあることではありません。

ただ、任意売却を選択しても、自己破産を選択しない方もかなり多くいらっしゃいますので、一応、その共通項や性質の違いなどを踏まえておく必要があるかと思います。

以下、それらを理解するため、簡単にまとめてみました。

任意売却と自己破産の共通点

自己破産であっても、任意売却であっても、不動産を保有し続けることはできません。

自宅を売却せざるを得ないという点においては、自己破産であっても、任意売却であっても同じです。

任意売却と自己破産との性質の違い

任意売却は、ローンの滞納があり、期限の利益喪失がなされていれば、原則行えますが、自己破産の場合は、ローンの滞納があっても、借入債務の金額がそれほど大きくはなく、無理のない支出の範囲内で収まるのであれば、自己破産は、認められない場合があります。

任意売却と自己破産の比較

任意売却 自己破産
残債務 残る 残らない
ブラックリスト登録期間 5年 7年~10年
債権者との交渉 ある なし(※1)
お金の負担 なし ある(※1)
連帯保証人への影響 多少ある 直撃(※2)

※1 弁護士依頼の場合
※2 一括請求を受けると、自ずと、連帯保証人の方も支払ができないことがほとんどです。したがって、連帯保証人の方まで自己破産をしなければならなくなります。

任意売却と自己破産のブラックリストに関する登録期間のことについては、『任意売却をすると、ブラックリストに載りますか?』をご覧ください。

総括

任意売却と自己破産との関係は、主従軽重の関係にあるものではありません。

債務者のそれぞれの状況(債権者の態様や借入債務、連帯保証人の状況等)によって、どのような選択を行うべきかが、異なってきます。

任意売却及び自己破産の性質・特徴を踏まえて、それぞれ検討されるのが望ましいと思われます。

なお、任意売却の担当者である私としては、基本的には、9割方の債務者は、自己破産を行う必要はないというスタンスをとっています。(※自己破産自体を否定するスタンスではありません。あくまで、する必要がないから、しなくてよいのではないかというスタンスです。)

理由は、自己破産を行うと、各種費用(お金)がかかるからです。(費用がかかる理由につきましては、『自己破産をした後に、任意売却をした方が良いのですか?』に記載しましたので、参考にどうぞ。)

実務で行える限りにおいては、実務で解決したほうが、債務者の方のためにとって、いろいろな意味において、望ましいと私は考えます。

任意売却は債務が残り、債権者との交渉事がしばらく続きますが、自己破産にはないメリットがあることもまた、事実です。

ぜひ、この意味を、理解していただきたいと、私としては、心の底から思います。

わかってくれますか?