近所の人にわかってしまいますか?

近所にわかってしまう?

『ローン滞納の事実は、近所の人にわかってしまうのでしょうか?』

売却依頼主の方から、よく質問をいただきます。

任意売却の選択をするにしても、また、競売の選択をするにしても、住宅ローンの滞納などについては、極力、近所の人々に知られず、売却をしたいと希望される方は多いです。

もちろん、知られて気持ちの良い人なんて、少ないでしょう。

競売の場合

競売の場合には、近所に知られてしまうことはありえます。

ただし、100%間違いなく知られてしまうということは、断定はできないかと思います。

なお、競売で、住宅ローン滞納の事実(売却のこと)が知られてしまう理由は以下の通りです。

インターネット、athome、新聞、雑誌、専門情報誌に情報が掲載

競売の場合には、ご自宅に関する不動産情報が、ほぼ例外なく、インターネットに掲載されることになります。

掲載される情報は、当然のことながら、物件概要だけではありません。競売開始決定後に、現地調査に来た執行官の現況調査報告書や、評価人が撮影した室内の写真などが、公開されることになってしまいます。

競売札参加者が近隣付近をリアリング

競売で入札を予定する人間が、3点セット(現況調査報告書、物件明細書、評価書)だけの情報では、詳細情報が少ないと判断した場合には、直接、お隣さんや周辺付近のご近所の宅に訪問して、物件状況を、もれなくヒアリングを行う場合があります。

そのヒアリングの際に、競売になっているということやローン滞納のことが知られてしまいます。

競売代行業者が競売の事実を宣伝

競売代行などの業務を行う会社の中には、周辺のご近所さん宅のポストに、『競売代行をします!』というチラシを撒いている会社もあるのです。

競売代行業者って、なんて卑劣な会社なのでしょう。債務者の気持ちを知らずに、まったくヒドイ連中ですね。

落札後、強制執行で競売の事実が判明

競売によって、落札された後に、買受人との立ち退きに関する話がまとまらない場合には、強制執行によって、強制的に明け渡さざるを得ません。

部屋の荷物が、裁判所の執行官や買受人率いる業者によって、強制的に搬出されてしまう状況になってしまいますと、近所の方の目の前で、大変つらい思いをしなければなりません。

(※強制執行は、話がまとまらなかった場合です。)

競売のまとめ

競売の場合は、裁判所がかかわってきて、公にされてしまいますので、どうして知られてしまう確率は、高くなってしまいます。

家を明け渡さなければならない辛い気持ちだけではなく、住宅ローンは残ってしまい、そのうえ、近所の方の同情的な笑顔に見送られながら、引っ越しをせざるを得ません。これは、大変つらいです。

任意売却の場合

任意売却における原則

一方任意売却の場合は、通常の不動産売却の流れと同じですので、不動産業者がうまく取り計らえば、住宅ローンの滞納の事実はまず知られることはないでしょう。

これは任意売却のメリットとも言えるでしょう。

参考:『任意売却のメリット

ご近所の方に知られないまま、ご自宅等の不動産を売却することができます。

任意売却は、通常、不動産会社が行い、破産などでは弁護士が関わり、また、登記手続きでは司法書士が関わることになりますが、任意売却等を業務として関わる会社(ないし事務所)は、業務遂行上、顧客の守秘義務を遵守する必要がありますので、秘密とされた情報が公にすることは、まずありません。

任意売却における例外

【売買契約時において】

ただし、任意売却の取引に関しては、瑕疵担保責任をつけることが一般的です。また借入債務が売却金額を上回るケースがほとんどです。

この場合に、当該事情や売却理由を、買主側に説明しなければならなくなります。

したがって、買主様が決まった後の段階では、どうしてもローンのことは、告知せざるを得ません。

黙ったまま、売却をして、その後、瑕疵が発生したり、また差押等が発生したりした場合に、対処ができないと、嘘をついたことがバレます。

こうなってしまうと、もう大変です。ケースによっては、民事訴訟になる可能性もあります。

【マンション管理費等の滞納時において】

また、マンションなどでは、管理費等の滞納の事実は、管理組合の中で、事実上、明白でもありますので、この場合、管理組合の理事長や理事の方が、管理費等の滞納があることについて、住宅ローンも滞納しているのではないかと、勘ぐって、結果として知られてしまうことはあります。

もちろん、管理組合にも、個人情報を保護する義務がありますので、掲示板に滞納の事実が出るといったことはありませんが、世間話好きの理事長であれば、自ずと知られてしまうのは、時間の問題ではないかとも思われます。

こうした上記のようなことが原因で、任意売却の事情を知られてしまうことはありえます。

任意売却のまとめ

任意売却を選択した場合でも100%情報が漏れないということは断定できません。

任意売却の場合であれば、努力可能な限りにおいて、ご近所さんに知られないように売却を行うことができる、ということが言えるのかと思います。

総括

ご近所の方に知られずに売却するに、競売よりも任意売却のほうであれば、実現可能性が高いのは、上記した通りです。

まずは、任意売却の選択によって、ご近所さんに知られず、売却ができるかどうかを、任意売却の専門会社に相談をしてみるのが良いでしょう。