ワンルームマンション投資に失敗して任意売却

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ワンルームマンション投資について

投資ワンルームマンションを購入後、収支が回らなくなるケースは、枚挙にいとまがありません。

バブルの頃に、不動産投資によって、散々痛い目にあった人がいるにもかかわらず、不動産投資によって痛い目に合うケースとは、一向に減らないです。

なお、マンション投資というと、以前は、それなりに所得がある方のものでしたが、それも、今や昔です。

現在では、サラリーマンの平均年収とされる所得帯の方が、ワンルームマンションを購入して、辛い目にあっています。

2部屋のワンルームマンションを任意売却したEさんのケース

大手製造工場勤務の地方在住のEさん

Eさんは、地方在住の30代後半の男性。独身ということもあり、住まいは実家で暮らし。

勤め先は大手製造会社の工場勤務。大手会社でしたので、収入は安定しており、年収は500万円ほどでした。

平穏に暮らしていたEさん。

しかし、その状況が一変してしまうことになります。

それは…

「老後のための資産形成を、投資マンションで実現しませんか?」

という、携帯にかかってきた一本の電話からでした。

トークに引きずり込まれて、ワンルームマンションを購入

突如、電話がかかってきたときには、何で自分のところに電話がかかってくるのか、ビックリしたEさん。

不動産の購入なんて、まったく興味がなく、投資マンションの購入を勧めてくる不動産営業マンの言葉には耳を貸さず、二言三言、話をしては、電話を切っていたのです…最初のうちは。

ところが、繰り返し、何度もしつこくかかってくる電話を対応しているうちに、「お時間ほんの少しだけでも…」という営業マンのトークに、根負けしてしまい、話を聞いているうちに、投資という魅惑の言葉に、なんと次第に引きずり込まれてしまったのです。

その後、営業マンとの会話が増えていく中で、Eさんの思考は

「自分もきちんと老後のことを考えなければ…。」と思うようになっていきました。

最初の電話がきてから半年後。

気づけば…Eさん、投資ワンルームマンションを2部屋購入していたのでした。

ワンルームマンション購入後

購入当初は、入居者が退去しても、すぐに新しい入居者が見つかっていました。

しかし、その後、周囲に同じような賃貸マンションが建築されるようになったことも重なり、同じ家賃では、なかなか入居者が決まらないようになっていきました。

家賃を下げなければ、入居者が集まらない苦しい状況。

やむを得ず、募集家賃を下げることを受け入れるEさん。

幸い実家暮らしだったので、空室が発生しても、支払いは何とか継続できました。

ただ、2部屋同時に空室が発生すると、手取り収入のほとんどが、ローン返済で消えるため、返済の苦しさは、やはり否定はできなかったのが正直なところ。

ワンルームマンションを購入したことを、次第に後悔し始めたのもこの頃からでした。

勤務先からのリストラ

そんな矢先、勤務先の会社が、業績不振によって、減収減益となり、リストラが実施されることになってしまったのです。

それにあわせ、Eさんが勤めていた事業所は、突如、閉鎖する事態になってしまったのであります。

リストラは、事業所閉鎖以外にも、従業員の給与削減まで及び、Eさんのローン返済状況は苦しくなっていきました。

さらには、リストラの一環として、退職勧告までなされるようになり、それが受け入れられない場合には、別の土地での配置転換を要求されるようになっていったのです。

会社退職を決意

これまでは、実家暮らしでなんとかやってきたEさん。

しかし、給与が減額されたうえ、見知らぬ土地で家賃を支払いながら、ローン返済を行なっていく余裕までは、さすがにありません。

将来的には親御様への面倒を考えていたEさんは、見知らぬ土地に出向いてまでして、仕事を続けていくことは考えられなかったのです。

その結果、会社からの退職勧告を受け入れて、退職することを決意したのであります。

退職後、任意売却を決意

退職後は、ローン返済ができなり、これを機に、任意売却を考えるようになりました。

実は、Eさん、以前に売却を考えていたことがあり、査定依頼を出していたことがありました。

その査定時に、不動産会社から出された売却見込金額を聞き、ローンを全額完済して売却ができないことを知ったEさんは、何とか売却する方法はないかを、担当者に聞いたのです。

その時に、「任意売却という方法であれば…。」という返答があり、任意売却のことを知ったのでした。

Eさんは、ワンルームマンションのことは、親御さんには伝えていませんでした。親御様が厳しい方でもありましたので、自己破産は、どうしても避けたく、結果、任意売却を選択されたのです。

任意売却の活動

その後、Eさんは、任意売却を扱う会社に依頼をされ、依頼後は、その会社が主導となり、進められていきました。

なお、任意売却の活動は、すんなりと運んだわけではなく、債権者がノンバンクであったこともあり、価格交渉の面では、難航して、やや長引きました。

しかし、それも任意売却を専門とする会社ならではの交渉。何とか切り抜けることができ、無事売却が完了しました。

2つのワンルームマンションの売却が終わったのは、Eさんが売却依頼をしてから、約10ヶ月後。

その後のEさん

2部屋のワンルームマンション売却後は、債務があわせて2000万円ほど残ることに…。

Eさんの再就職がまだだったこともあり、債権者からは、それぞれ毎月1万円ずつの支払い金額で、了承がもらえた次第です。

任意売却後は、「もうコリゴリです。」とEさん、溜息交じりに笑顔でおっしゃいました。

まとめ

ワンルームマンションを購入される方の多くは、営業マンの巧みなトークに乗せられて、購入をしています。

参考:『投資用マンションを購入して任意売却

冷静に考えると、わかりそうなものなのですが、当事者だけで話を進めると、厳しい親御様であるがゆえに、購入の相談ができなく、Eさんのようなケースになってしまいます。

こうしたケースは年々増える一方です。

投資用マンションの購入自体、否定するつもりはありませんが、ぜひ購入前には、冷静になっていただいて、適切な第三者にご相談をされていただきたいです。

参考『任意売却を避けるため購入計画は慎重に

そして、もし、ワンルームマンションを購入してしまった後なのであれば、収支があっているのかどうか、早めのご相談をされていただきたいと思います。

そして、自己破産を避けたく、費用を極力減らしたい方にとっては、早い段階、任意売却の専門会社に相談をすることが重要です。

参考:『任意売却は弁護士などの法律家に相談しても解決する?