自宅を買戻し(リースバック)した事例

任意売却による買戻し(リースバック)が難しい理由

任意売却による買戻し(リースバック)の事例は、任意売却全体の数からすると、相対的に少ないです。(参考:『任意売却による買戻しについて』)

理由は、事情を理解して、協力者(買受してくれる人)が身の回りにいないことや、買受してくれる人がいても、身内間売買などでは、通常の住宅ローンを組むことは困難なためです。

…とはいうものの、現金準備ができれば、売却金額次第で、任意売却での買戻し(リースバック)は十分可能です!

第三者への売却を検討後、身内間売買による任意売却へと変更されたBさん

教育費の支出と賞与削減が重なり、ローン返済が苦しくなったBさん

埼玉に住むBさん(40代後半)は、都内中小企業に勤めるサラリーマン。家族は、奥様と子供3人。

Bさんの収入は、年齢的なこともあり、なかなか思うように増えませんでした。そこへ、折りしもの不況、賞与が大幅に削減されてしまうことになったのです。

その結果、15年以上前に購入したマンションの住宅ローン返済が大きな負担となり、家計を圧迫することになってしまいました。

奥様もパートをするなどして、家計をやりくりしてきましたが、3人のお子様が高校や大学への進学を希望されたため、教育費の支出が次第に増えていき、ローン返済が苦しくなっていきました。

自宅マンションは、最寄り駅からバス便の地域にありましたが、広さは90㎡近くあったため、手放したくなかったのがBさんの本音。

しかし、そうは思うのですが、お子様への進学希望を叶えるためには、ローン返済がネックであったので、やむを得ず、自宅マンションを手放すことを検討し始めました。

任意売却の相談

インターネットで、任意売却のことを知ったBさんは、自宅売却の相談をされます。

相談前から、自宅を売却しても、1000万円弱にしかならないとわかっていたBさんは、住宅ローンの負担から開放されるには、任意売却しかないことを十分理解していました。

相談を踏まえ、Bさんは、ローンの支払を改めて止めて、任意売却の手続きを進めていくことになったのでした。

任意売却活動の直前に方向転換

ところが、Bさんは期限の利益を喪失し、代位弁済から1ヶ月ほど経た段階で、自宅売却の件を、活動開始直前に、奥様が、ため息混じりに奥様のお兄様に話をしたのです。

そうしたところ、なんとお兄様から、「金額次第では、現金で購入してもいい。」という言葉が返ってきました。

Bさんは、奥様への親戚に頼る引け目があったので、躊躇していた部分がありましたが、奥様の場合、実のお兄さまです。

奥様には、躊躇する気持ちはなく、しかも、Bさん以上に、自宅を気に入っていたので、できることなら引越しをせず、お兄さまの申し出を受けいれたかったのが本音でした。

最終的には、Bさんご夫婦とお兄様とで、今後の支払いに関する、入念な打ち合わせをされ、任意売却による買戻し(リースバック)へと、方向性を切り替えられたのでした。

売却活動とその後のBさん

売却活動にあたり、保証会社が、売出価格として、提示してきた金額は。980万円。

それに対して、お兄さまの現金のご予算は、その金額をかなり下回る金額でした。

保証会社側が提示してきた金額では、任意売却による買戻しは、無理ではないかと一旦は思われました。

しかし、そこは、任意売却を扱う会社ならではの技術です。

買戻し(リースバック)が経験豊富なスタッフによって、緻密な交渉が駆使され、所要の調整が行なわれた結果、無事、債権者から任意売却の了承を取り付けられ、無事に任意売却が執り行われたのでした。

残った債務額は1500万円以上になってしまいましたが、買戻し(リースバック)ができたので、Bさんご夫婦、そんなことは全く気にとめませんでした。
保証会社に毎月わずかながらの金額を支払って、残債の支払いの了承を取り付けることができたので、ホッとされたBさんでした。

お子様への教育費への支出も、それなりに余裕ができ、Bさんご夫婦共々、精神的な負担からかなり解消されたようです。

もちろん、奥様のお兄さまに対しては、打ち合わせ通り、家賃の支払を開始されました。
引越しをすることなく、任意売却による買戻し(リースバック)によって、居住が続けられたBさんご家族でした。

まとめ

買戻し(リースバック)のまとめ

Bさんのようなケースというのは、任意売却においては、相対的な数としては、少ないケースです。
ただ、条件が整えば、決して難しいことではなく、むしろ任意売却のメリットが最大限に享受できます。

何百万円単位の現金を持っている身内など、そうそういるものではありません。
ですが、自宅を売却せざるを得ない実情を、思い切って身内に話せば、予想外にも、買受を申出てくれることも、あリえます。

ローンが支払えないという事実は、身内であっても、恥ずかしさがある故、なかなか話にくいです。

しかしながら、早期に話をすれば、任意売却をする前段階でも、良い対処方法が見つかり、希望が見出されるのも実情です。

上記のBさんのケースでは、ギリギリ売却活動直後に、そうした話が出たのでよかったのですが、逆に、少しでも時期がズレていれば、任意売却による買戻しは、難しかったとも思われます。

任意売却の早期相談が重要であるというのは、このことからも言えます。

ぜひ、行動をおこし、早期に相談する大切さをわかっていただければと思います。

参考

任意売却による買戻しについては、以下も参考にどうぞ。

参考:『住み続けることができる任意売却

参考:『買戻し(リースバック)という任意売却