働き盛りでリストラをされて任意売却

リストラ

住宅ローン返済が困難となる理由

住宅ローンが支払えなくなる理由は、人それぞれ様々ですが、サラリーマンの方の場合、仕事を辞めることで、ローンを支払えなくなってしまうことが、圧倒的に多いです。

なかでも、会社都合による退職、つまり、リストラによって、ローンが支払えなくなり、任意売却をされる方が多いです。

リストラをされて任意売却を決意したEさんのケース

突然リストラされたEさん

働き盛りの40代のEさんは、20年間に渡って、電子機器メーカーに勤務。

真面目に勤務していたものの、勤め先の主要取引先(大手自動車メーカー)から取引停止を通告されたのを機に、勤め先の会社の売上が激減してしまいます。

Eさんは、自動車メーカーとは直接的には関連がない部署の配属でしたが、あいにくも、なんと、真っ先にリストラの対象となってしまったのです。

会社都合による退職だったので、仕事を辞めても、すぐに失業保険の給付が得られ、何とか生活をしていくことは可能でした。

リストラ後の生活と再就職活動

ところが、折からの経済情勢の低迷で、40代前半という年齢でありながらも、正社員としての再就職は困難を極めます。

退職して1年以上経っても、再就職が実現できずにいました。

Eさんの家族は、奥様と、大学進学と高校進学を控えた娘さん2人。

娘さん2人の進学へ向け、お子様への教育費がかさみ、1年という期間が過ぎた段階では、失業保険の給付も切れ、収入は、奥様のパート収入のみをなってしまい、生活は次第に困難になっていきました。

500万円ほどあった貯蓄を切り崩しながらの生活。

賢明に再就職の活動をしてきたにもかかわらず、思うように進まず、誰より、Eさん自身が苦しまれておりました。

やがて、奥様との会話も次第に少なくなり、焦るほど再就職活動が空回りさえするようになったEさん。

自宅を売却することへの検討

ふと気付けば、銀行の預金残高は、なんと、100万円を切る状態に…。

自宅だけは、気に入っていたので、売却したくなかったEさん。

しかし、住宅ローンの支払いも厳しくなってきており、また、お子様の進学を最優先的に考えた末に、ご夫婦で話し合いをもたれ、自宅売却を決意するようになったのです。

幸運にも、売却を考えた矢先に、就職活動中に、任意売却という方法を知ったEさん。インターネットで情報を集め、任意売却を専門に扱う会社に相談されたのでした。

任意売却の相談

Eさんの自宅は、都心の職場から電車で約1時間30分のところに位置。30歳のときに5000万円で購入した3LDKのマンション。

売却時価は、高めに見ても、3000万円が限界でした。今後も、継続してローンを支払っていくだけの余力が見込めなかったため、相談の結果、任意売却による方法が好ましいと判断され、その後、ローン返済を止めたのです。

ローンの支払を止めた当初、銀行から催告書が届き、予想外にも、何度も電話で催促されて、とても不安になったEさん。

しかし、任意売却を依頼した会社の担当者に密に連絡をするなどして、不安を解消し、乗り越えていかれました。

任意売却の活動開始

その後、期限の利益が喪失され、代位弁済がなされた後、本格的に任意売却の活動は開始。

住み続けながらの売却活動となりましたが、幸い、物件の立地が良かったこともあり、約2ヶ月で購入者が現れました。

その後の手続きはスムーズに進み、任意売却の決済(引渡)までの期間は、それから、さらに2ヶ月ほどの期間を要しましたが、その間に、ご家族が要望する条件に見合う居住先を見つけられ、ご家族皆さんの協力の元、無事にお引越しが完了したのです。

最終的に自宅のマンションは2800万円で売却されて、債務は残りましたが、引越し費用もわずかながらも確保され、とてもホッとされたEさんでした。

補足

任意売却を決意し、気持ちが吹っ切れたことが相まってか、収入は以前に比べると、大幅に減ってしまったものの、職種や収入へのこだわりがなくなったことで、Eさんの再就職も、トントン拍子に進みました。

任意売却の相談時にて、100万円を切っていた預金も、ローン返済に充てずに残せましたので、とても良かったようです。

誰より、Eさん自身、「もっと早く相談をしていれば、預金が…。」とぼやいていらっしゃいました。

まとめ

会社都合による退職(リストラ)をされた段階では、多くの方の場合、住宅ローンが支払えなくなることは、目に見えます。

冷静に考えると、わかることなのですが…

真面目に勤務していただけに、突然、リストラされてしまうと、かなりのショックを受けて、冷静になれないのは、否めません。なかなか自宅の売却までに、気持ちが切り替えられないのが実情なのです。

Eさんのケースでは、もっと早く相談をしていれば、お子様への余裕がある教育費へと回せたはずでしょう。

早期の相談が大事だというのは、このような所以からです。

もちろん、任意売却が全てだとは言いません。方策は、任意売却だけではないからです。

参考:『任意売却を始めるにあたって、大事な最初の行動【前編】』『任意売却を始めるにあたって、大事な最初の行動【後編】』

任意売却(自宅の売却)を決意するのは、相談の後でも決められます。

早期の相談をしたからといって、すぐに売却をしなくてはならないのではありません。

よって、サラリーマンの方の場合、リストラを含んだ退職後は、長期的な観点で、以前と同じだけの収入を維持できるかどうかを冷静に見極めることが重要です。

早期の決断ができれば、何よりご家族を守ることにつながります。

ぜひ、この重要性を、十二分に、ご理解していただければと思います。

補足

リストラされて、ローンが支払えなるのは、皆さん同じです。

以下のような事例も参考にして、ご理解していただけると幸いです。

【事例1】会社都合退職による 東京の任意売却

【事例2】リストラ退職による 東京の任意売却