余剰金が出る場合の任意売却

余剰金

任意売却とは

任意売却とは、債務が残る場合の不動産売却のことを指し示すことが一般的です。

したがって、債務が残らない場合の不動産売却は、厳密に捉えれば、よく言われる任意売却には、本来あたらないのかもしれないでしょう。

ただ、広義の意味で捉えれば、住宅ローンを滞納し、債権者から自宅を売却するよう促されるという流れでは、巷でよく言われる任意売却と、さほど異なるところはないかと思われます。

任意売却を進めるにあたって

債務が残ることを前提に、売却活動を開始し、その後、余剰金が出る金額で、自宅売却が出来れば、気持ちはかなり楽になるはずでしょう。

逆に、債務を絶対残したくないと考え、売却を進めた結果、もし完済ができなかったときには、人によっては、かなり辛い気持ちを抱えてしまう可能性は高いです。

(※債務が残ることに関しては、個々人の考え方によって捉え方が異なります。全然平気な方も多いですので、正直なところ、何とも言えません…。)

したがって、住宅ローンの支払いが苦しくなり、また、既に滞納してしまい、債権者から催告や督促を受けている場合には、基本的には、任意売却を行うというスタンスで、気持ちなどの段取りを整えておくことが何より望ましいです。

任意売却で進めた結果、余剰金を受け取ったBさんのケース

体調不良を機に、収入が減ってしまいローンを滞納してしまったBさん

仕事のモチベーションを高めるため、独身で、4500万円の3LDKのマンションをフルローンで購入し、仕事一筋でバリバリと働いてきたBさん。

40代に差し掛かった頃に、年齢に伴って、体調に変化がおとずれてしまい、体調不良によって、一旦仕事を辞めてしまこととなります。

その後、再就職をされましたが、残念ながら、今までのようにバリバリと働くことはできませんでした。

思うようには、体調が維持できず、仕事にも支障が出てき始め、一方で、仕事によるストレスから、浪費癖もついてしまい、最終的には、再就職によって、収入が伸び悩んだ事もあわさり、家計に係る収支が逼迫するようになっていきました。

ローン滞納が発生して、銀行へと相談に…

毎月15万円近くの住宅ローン返済が苦しくなってきたBさん。

やがて、ローンを滞納してしまう状況に…。

滞納が3ヶ月続いた段階で、窓口の銀行に相談に行きます。

今後継続して支払うことが難しいことを、銀行担当者に伝えたBさん。

それに対して、銀行の担当者から出てきた言葉は、「自宅を任意売却しては?」というものでした。

任意売却という言葉を初めて知ったBさんでしたが、リスケジュールをしても、これまでのように、長期間にわたり、支払うことがとても難しいと思われたので、自宅の任意売却を受け入れることにしました。

売却依頼と価格査定

売却査定の前、Bさんの頭の中では、「債務が残ってしまうだろうなぁ…。」という考えがありました。

…が、意外にも、査定をしてみたら、査定金額は、売却諸費用をあわせても、借入債務を十分に返済できる金額となったのです。

幸い、Bさんのお住まいは、都内にあり、立地条件はかなり良かったので、そのような査定金額となったのでした。

ただ、そうはありながらも、Bさんとしましては、『高すぎて自宅売却ができず、任意売却』という話も、任意売却を扱う会社の担当者から聞いていましたので、債務が残ることを前提に、任意売却の依頼をすることに決めたのです。

売却活動とその後のBさん

売却をスムーズに進めるため、Bさんは早期の引っ越しを視野にいれ、売却活動開始とともに、お引越しをされていきました。

その後、1ヶ月ほどで、買い手が現れ、売買契約を締結する運びとなり、無事に売却が行われました。

任意売却をすると決めてから、2ヶ月半ほどの期間で実現した自宅の売却。

スピーディに売却ができたことに、とてもビックリされたBさん。

借入債務は、滞納分も含めてずべて完済でき、さらには、売却諸費用もすべて賄うこともでき、手元には100万円ほどの現金を残りましたので、予測していたこととは反対に、とてもご満足の様子のBさんでした。

まとめ

冒頭でも述べましたように、任意売却とは、借入債務が全額返済できない場合の不動産売却を指し示すことが一般的です。

しかし、Bさんのように、任意売却を前提として、高い金額で売却できた結果、借入債務を全額完済し、多少なりとも余剰金が残せるケースも、少なからずあります。

参考:『任意売却を活用して、早期解決

もし仮に、このまま競売手続きが進んでいたら、上記のような売却が実現できず、Bさんの手元資金は残せる可能性が少なかったと思われます。

そのような意味では、競売ではなく、任意売却を選択するメリットというものが、それなりにあるのではないかと言えるのであります。

参考:『任意売却のメリット

早期の行動が、結果として、良き方向へと導きます。やはり住宅ローンを滞納しそうになった段階にて、早めの相談を行うことはとても大事だと思います。

補足

Bさんのケースは、結果として、手元資金が残ったケースです。

この点、必ずしも早期決断をした任意売却によれば、余剰金が出るわけではないことに注意が必要です。

任意売却の相談に際しては、余剰金が出せることを引き合いに、『多額の引っ越し代をちらつかせていないか?』というようなこともきちんと確認することが大事です。