細心の注意を払って、任意売却業者の選択を

業者の選択は慎重に

任意売却業者の選択に際して

任意売却業者の選択にあたっては、知識や実績といった専門性のみならず、任意売却後のサポートも含めた対応をも考慮することが重要です。

そうしたサポートは、webサイト(ホームページ)上ではなかなかわかりづらいことなので、実際の面談にて、現実の会社や担当者を確認し、その後のサポートなどを聞かれるのが望ましいでしょう。

なお、相談に際しては、任意売却の業者が単純に売却依頼を引き受けたいがために、ありえない話をしていないかどうかも確認することも重要です。

参考:『多額の引っ越し代をちらつかせていないか?

任意売却は、業者側の立場としては、売却が終われば、基本的には、それまでですが、債務者の立場としては、債務が残るわけですので、ある意味、そこからがスタートと言っても過言ではありません。

会社によって、対応の差があることも留意すべきでしょう。

任意売却後のことまで考えて検討したWさん

離婚とリストラを機に、任意売却を決めたWさん

5年ほど前に、新築マンションを3000万円で購入したWさん。

マンションを購入して、1年ほどして、離婚されてしまう状況に…。

養育費の支払いはあったのでしたが、離婚自体によって、住宅ローンの支払が、苦しくなることはありませんでした。

ところが、昨今の経済情勢の悪化によって、勤め先からリストラされてしまう事態になってしまったWさん。

このことによって、住宅ローンの支払いが次第に苦しくなっていきました。

もちろん、一人で生活をしていましたので、毎月8万円の住宅ローンについては、無理やりでも支払おうとすれば、できなくはありませんでした。

しかし、愛する家族のためをと思い購入したマンションには、もはや頑張って居続けるだけの理由が、Wさんの中では見つからなく…

仕事を辞めたことを機に、次第に売却を検討するようになっていったのです。

インターネットで調べ、複数の任意売却業者の相談をしたWさん

インターネットで、任意売却という方法を知ったWさん。

Wさんは、様々なホームページ上で、任意売却には費用がかからないことは、既に知識として得ていました。

しかし、Wさんが、一番不安で気がかりだったのは、任意売却後のサポートがどのようなものであるのか…でありました。

そこで、複数の任意売却業者に相談を通じて、依頼をすることを検討されたのであります。

相談した業者の中には、相談業務だけを取り扱い、任意売却後おいては、直接、相談相手がサポートしてくれるわけではないことを知って、そこでの検討を取り止めたり、また、多額の引っ越し費用が渡せることを繰り返しアピールされて、任意売却後のサポートに関しては、「大丈夫です!」の一言で片付けられたりもして、不安になったので、そこでの依頼を止めたりもしたそうです。

最終的には、任意売却時の相談相手が、任意売却後のサポートまで行い、さらには、どのようにして対処していけば良いのかを具体的に提示してくれる会社(業者)が、Wさんが任意売却業者の選択をする決め手となりました。

ローン滞納後の対応と任意売却活動期間中の対応

Wさんの場合、任意売却の相談をしたのが、ローン滞納前のことでしたので、1回目のローン滞納前には、とても不安でした。

そこで、ローン滞納前には、何度も不安を掻き消すように、担当者に確認をされたのです。

また、期限の利益喪失の通知や代位弁済の通知が来たときも、どのように対処すれば良いのかと、その都度確認をされていきました。

幸い、Wさんの債権者である住宅ローン保証会社は、比較的温厚なところでしたので、特に支障なく手続きが進められて行きました。

最終的には、相談から6ヶ月が過ぎ、代位弁済がなされた段階にて、任意売却の活動が開始されることとなったのです。

売却活動開始時には、ご自宅で居住をしていたのでしたが、その間に、Wさんの努力が実り、勤め先も見つかったため、再就職を機に、Wさんは引っ越しをされていきました。

そのおかげもあってか、元々綺麗に使用されていた事も重なり、空き家となってまもなくして、買い手が現れることとなりました。

任意売却後とWさんのその後

Wさんの場合、任意売却によって残った債務は約500万円。

保証会社への毎月の支払いも、担当者との事前の打ち合わせどおり、交渉を行なったので、毎月5000円の支払い額で、OKがもらえました。

その後、半年ほど経た段階で、債権譲渡がなされ、債権者がサービサーへと変わりました。

しかし、その際のサービサーへの支払いも、任意売却時の担当者へ確認をして、助言を聞いたので、債権者が変わった状況であっても、これまで通りの支払い金額にて、OKがもらえました。

継続して支払っている途中ですが、任意売却の相談前に持っていたような不安は、Wさんからは、感じられません。

まとめ

冒頭述べましたように、任意売却業者の選択にあたっては、知識や実績、知名度といったことにとどまらず、任意売却後の対応をも考慮することが大切です。

特に任意売却後の対応サポートというのは、担当者の入れ替わりが激しい大手仲介業者のようなところでは望めません。よって、業者選びには、慎重を期す必要があります。

参考:『任意売却の専門会社と一般の不動産会社の違いは?

ただでさえ、ローンの支払が苦しいのに、数えきれないくらいある任意売却の業者の中から、選択をするのは、これまた大変な作業ですが…

細心の注意を払うことによって、ある程度、リスクを回避できますので、ぜひ慎重に手続きを進めていただければと思います。