住み続けることができる任意売却

住み続けることができる

住宅ローンの支払ができず、任意売却をすることになっても、買戻し(リースバック)という方法であれば、住み続けることは可能です。

ただし、買戻し(リースバック)ができるには、それなりの条件が必要です。(※デメリットもケースによっては、あります。)

参考:『自宅に住み続ける方法はありますか?

買戻し(リースバック)によって任意売却をされたYさん

治療費や教育費の支払いがかさみローンの支払いが困難に

中間管理職で働き盛りのYさん。あいにく奥様が体調を崩されてしまい、入院をすることになってしまいました。その後、奥様の体調は回復されて、よくなっていきましたが、治療が長期にわたっていたので、治療費が、かさんでしまう状況に…。

また、3人のお子様も大学や高校への進学を希望されていたため、教育費の支払いも次第に増え、さらには、昨今の経済情勢の影響も重なり、賞与の減額までされる状況になってしまったのです。

重なる出費の増加にあわせ、当然のごとく、ローンの返済も苦しくなっていきました。

ローン返済は苦しかったのでしたが、売却だけは何とか避けたかったのが、実は、Yさんの本音でした。マイホームは、家族が楽しく暮らせるようにと考え、Yさん自身が強く希望して購入したものであったからです。

楽しい思い出が詰まったマイホームを手放したくなかったYさんでしたが、いろいろと頑張った末、断念をすることになりました。

何物にも代えがたい家族を守り、お子様の希望を叶えるためにも、自宅を売却するしかないと決意され、最終的には、マイホームの売却を決められたのです。

任意売却という方法を知って、その後、買戻しを希望

自宅の売却にあたっては、ローンが残ることはあらかじめYさんはわかっていました。

そこで、債務が残ることを前提に、金融機関に売却をお願いすべく、何とかならないのかと、相談をしたところ、なんとそこで初めて「任意売却」という方法を知ったのでした。

もちろん、売却をするのであれば、住み慣れた愛着のある家を、気に入ってもらえる人に渡したいという希望でしたので、競売ではなく任意売却での手続きを希望されていました。

ところが、その手続きの途中で、Yさんのご両親から、売却金額次第では、自宅を一旦買い受けても良いという申出が出たのです。

この申し出を踏まえ、急遽、買戻しによる任意売却での手続きに変更されることになったのです。

残債務を減らし、競売よりも高く売却できるからと考えて、任意売却を選んだYさんでしたが、買戻しでの手続きに変更されたことで、今度は逆に、希望金額に見合う任意売却を進めていかなければなりませんでした。

債権者(保証会社)との担保解除交渉

通常は、高い金額で売却ができるという任意売却のメリットですが、買戻し(リースバック)となると、今度は、それが逆になります。

つまり、購入者の予算に見合う金額が求められることになるのです。

債権者(保証会社)との担保解除の交渉にあたっては、まさに金額に係る交渉力が求められることになります.

Yさんの場合は、債権者に対して、高度な技術を駆使することによって、何とか、購入者側の予算に見合う金額で折り合いがつけることができ、無事、買戻しによる任意売却にて、手続きを終えることができました。

Yさんのその後

購入資金を出されましたYさんのご両親が、結局、任意売却の買主となりました。

一方、Yさんは、ご両親に対して、毎月賃料相当額に見合う金額を支払っていくことで、自宅を一旦は任意売却によって、手放しても、引き続き住み続けることが可能となったのです。

なお、残債務の支払に関しては、債権者の承諾を取り付けて、1500万円の残債を、毎月1万円ずつの支払金額で支払っていくで、合意が得られたとのことです。

自宅を任意売却によって一旦手放すことになり、残債務を残ったものの、一方で、愛着のある家に住み続けることができたので、もちろん、Yさんの喜びはひとしおです。

「任意売却をして良かったです。」としきりにおっしゃっていたYさん。別れ際、満面の笑顔でした。

まとめ

任意売却では、通常の第三者に対する売却だけではなく、ご身内の方が、購入者になることで、つまり、買戻し(リースバック)という任意売却によって、自宅に住み続けることが可能となる場合があります。

参考:『買戻し(リースバック)という任意売却

もちろん、ご身内の方が、買主となるには、希望予算金額などの面で、債権者が了承を取り付けられる条件が、求められることになりますので、スムーズには行きませんが、相対的に数は少ないにせよ、買戻しによって、任意売却がまとまっていることもあることは確かです。

任意売却の相談にあたっては、こうした買戻し(リースバック)によって、任意売却ができないかどうかも確認されるのが大切なことの一つでしょう。

任意売却ができるからと言っても、買戻し(リースバック)による任意売却ができることには必ずしもつながりません。

任意売却はプロフェッショナルにご相談を』のようなケースもありますので、相談担当者の言葉には、十分ご注意くださいね。

任意売却の相談の際には、担当者が買戻しによる実績があるかどうか、お聞きなることをオススメいたします。