【事例2】会社都合退職による 東京の任意売却

【事例1】会社都合退職による 東京の任意売却

任意売却相談までの経緯

売却依頼主様の概要

夫婦のシルエット

売却依頼主様 S様 50代中盤 東京都H市
家族構成 ご本人と奥様
物件種別 マンション
借入債務 2,850万円
売却金額 1,650万円

背景

Sさんは、東京郊外の3LDKのマンションに居住。

一人娘である娘さんは、既に嫁いでいたので、自宅マンションでは、専業主婦の奥様と平穏に2人で暮らしておりました。

ところが、マンション購入後、10年ほど経た時、不況の煽りを受けて、勤務していた会社の業績が悪化してしまうこととなります。

その結果、勤務先である会社から事実上のリストラ通告を受け、Sさんは退職を余儀なくされてしまいました。

退職後の生活と行動

退職後しばらくは、失業保険で、やりくりができたのですが、住宅ローンを返済していくまでの余裕はなく、次第にローンを滞納するようになっていきました。

幸い、娘さんが、ご両親の苦しい状況を案じ、インターネットでいろいろと調べてくれたおかげで、Sさんご夫婦は、任意売却という方法を知ることができたのです。

Sさんご夫婦と娘さんと、3人で話し合い、最終的には、自宅を売却する方向で検討し、その後、して、任意売却の相談をされました。

なお、相談段階では、ローン滞納は6ヶ月。まもなく、期限の利益が喪失される状態でした。

任意売却に際してのご希望

Sさんは、当初、売却活動開始とともに、早期の引越を検討していました。

しかし、再就職先が未だ決まらず、家賃負担の発生もあったことから、引渡しギリギリまで住み続けることを、相談を通じて、選択されることとなったのです。

なお、生活が大変であったことから、引越し代に関しては、「わずかでもいいので、できれば…。」というご希望もありました。

解決へ向けた売却活動

物件の状況

物件の築年数は、約10年。

奥様による手入れが行き届いていたため、室内はとても綺麗な状態。

しかし一方で、物件の立地は、ターミナル駅からやや離れており、郊外であったこともあり、需要の弾力性はやや欠ける地域と判断され、当方が査定した金額は、1600万円。

住宅金融支援機構とのやり取り

債権者(借入れ先)は、住宅金融支援機構1社のみ。

任意売却の依頼段階では、住宅金融支援機構が窓口。

当方の査定金額とは対照的に、債権者である住宅金融支援機構が、売出開始金額として指示してきた金額は、やや高めの1900万円。

売却活動開始

上記指示金額を踏まえ、任意売却に関する窓口が、回収委託先が債権回収会社(サービサー)になったところで、本格的に売却活動は開始されました。

開始当初の数ヶ月は、高めの売出金額であったこともあり、予想通り、問い合わせは、まったくない状態で進むことに…。

しかし、初っ端から、苦戦となったものの、売却を実現すべく、周辺地域にポスティング等を行い、前向きな売却活動を進めていったのであります。

その後も、売却活動は続き、2回ほど、価格の引き下げに関する見直しが行われました。

計5組ほどのご案内がありましたが、前向きな購入検討までには、至りませんでした。

購入申込

売却活動を開始して、約6ヶ月が経過。

債権回収会社(住宅金融支援機構)が競売申立の準備をしようとしたところに、なんと、良い買い手が現れ、無事に申込をいただけました。

売却活動を開始してから、購入申込をいただくまでの期間は、約7ヶ月。

債権者との話し合いと配分表(配当表)

売却金額に関する債権者との話し合い

購入申込金額には、指値(割引)が入っていましたが、わりと快く認めてもらえました。

なお、引越し費用は、委託先である債権回収会社の担当者が、債務者(売却依頼主)の事情を考慮して、とても好意的でありましたので、下記のようなかたちで捻出が可能となりました。

売却依頼主S様に係る任意売却配分表(配当表)

配当項目 配当金額
住宅金融支援機構 15,255,250円
抹消登記費用 12,000円
管理費修繕積立金滞納金 350,000円
不動産売買仲介手数料 582,750円
引越し費用 300,000円
売却代金 16,500,000円

任意売却配分表(配当表)

S様任意売却配当表

クリックすると拡大表示されます。

売買契約と任意売却後の新しい生活

売買契約後、元勤務先の会社社長のつてで、Sさんは、再就職が実現しました。

再就職後の見込収入は、大幅に下がったものの、ご夫婦二人で生活していく分には、なんとかなる収入であったそうです。

懸念していた賃貸契約の件もスムーズに運び、最寄駅近くの賃貸マンションへと引越しをされていました。

これまで住んでいた分譲マンションに比べると、グレードがおちましたが、それでも条件的には良かったそうであり、Sさんご夫婦、とてもご満足の様子でした。

任意売却の決済(引渡)も、問題なく完了しました。

任意売却後に残った1,000万円以上の債務については、再就職が決まり、手取りが見込めなかったこともあり、最終的には、毎月わずかながらの支払金額にて、了承が得られた次第です。

運営者よりコメント

奥様は数年前に病気を患い、障害者手帳を持たれておりましたが、会話している限りでは、そのことがわからないほど、とても元気な明るい女性でした。

借入債務に関して、奥様も連帯債務者として、名を連ねておりましたが、奥様ご本人は、まったく気に留めていないようでした。

ご自宅へ訪問するたび、たくさんおしゃべりをして、元気をもらっていましたので、奥様に対しましては、感謝しています。

一方、Sさん(ご主人様)は、とても真面目で寡黙な方でもあり、最初の面談では、かなり沈痛な面持ちでした。

元々、Sさんは、競売を避けたく、任意売却を選択されましたので、債権者が競売の申立準備に入ったのを知った時には、動揺を隠せなかったようです。

債権者との価格が折り合わず、売却活動が長引いてしまったことに関し、当方としては、本当に心苦しかったです。

ただ、結果として、何とか、ギリギリのタイミングで、競売が避けられ、ご意向に沿うかたちで、任意売却ができましたので、良かったと受けとめております。

任意売却の決済(引渡)時には、Sさんの笑顔が絶えなかったのが、とても印象的であり、逆に、それによって、当方が救われました。

帰り際、お礼までいただき、Sさんご夫婦に対して、心の底から感謝しております。本当にありがとうございました。