任意売却の費用についての理解

任意売却に際しての費用

任意売却に際して、原則、売主様の負担となる費用は、ほとんどありません。

ただし、その厳密な意味は、「現金の持ち出しがない」という意味です。これについては、『任意売却の費用はどれくらい?【前編】』でも述べたとおりです。

費用自体が発生しないということではありません。この点は、注意すべきです。

一部の任意売却関連サイトでの費用に関する表記

ところが、「控除経費に該当する費用」(「現金の持ち出しがない費用」)について、一部の任意売却関連サイトで、以下の表記が散見されます。

  • 手数料はかかりません。
  • 報酬はいただきません。
  • 費用は無料で、一切かかりません。
  • 任意売却の費用は0円です!
  • 依頼主様に費用請求しません!
  • 債権者が負担をしてくれる。
  • 仲介手数料などの費用は債権者が受け取る売買代金から配分。

残念ながら、これら文言は厳密にいうと、正しくはありません。

各種費用の支払名義人(領収書の宛名など)は、任意売却であっても、原則は、売却依頼主様名義です。

実際に、住宅金融支援機構(住宅金融公庫)を始めとする多くの債権者では、各種費用を控除経費として認めていますが、このような費用の支払主は、売却依頼主様です。

さらには、多くの場合、売主様名義の各種書類の写しを、エビデンスとして要求してきます。(※書類の例については、『任意売却にかかる費用|任意売却 初めてのご相談は【ファイア・ワ-カーズ】』に記載しました。参考にどうぞ。)

もし仮に、売却依頼主様に費用請求をしないのであれば、領収書の宛名は、空白か、もしくは、売却依頼主様以外の名義人となるはずです。(※宛名が空白の領収書など、債権者は認めるわけがありません。)

さらには、費用請求しないのであれば、その分だけ、残債務も少なくなるはずです。

その他、債権者が費用を負担してくれるのであれば、費用の支払名義人は債権者名義となります。

やはり、この点は、任意売却を気持ちよく進めるためにも、費用の厳密な意味を理解することが大事です。

まとめ

上記事柄をあえて申し上げる理由

このようなことをあえて申し上げるのは、

「(仲介手数料などの)費用は債権者が払ってくれるんですよね?」

と言われる方が、いまだ多くいらっしゃるからです。

もちろん、一部の任意売却関連サイトで、そのことを知り、現金負担がないという意味で、言われているのは承知はしております。

しかし、決済(引渡)の段階では、各種領収書を売主様名義で必ず交付することになりますので、この点を、誤解したままで過ごすことは、とてもよくないことです。

任意売却が完了する段階で…

「えっ!?費用って、債権者が負担してくれるのではないのですか?」

などと、余計な不安が生じないよう、事前にきちんと理解しておくことがとても大切なのです。

任意売却の作業

任意売却は、売却依頼主様が、受け取った金銭をそのまま使ってしまわないよう、不動産仲介会社が、売却代金の内訳を債権者の承諾のもと、適宜配分している作業にすぎません。

万事遺漏なきよう、各債権者へ返済金を渡して完了できるよう、任意売却の仲介担当者が、手続きを取りまとめているに過ぎないのです。

売却代金はあくまでも、所有者である売主様(売却依頼主様)が受け取るものです。

繰り返しになりますが、一部の任意売却関連サイト上の費用に係る表記について、誤解をされないよう留意すべきです。

依頼に際しては、厳密な意味を把握し、また、実際にかかる費用も確認する必要があるかと存じます。

補足

任意売却では費用はかからないのが通常ですが、破産などを前提とした任意売却であれば、弁護士の先生に委任することとなります。

この場合、弁護士費用が別途必要になってきます。

参考:弁護士への相談料や申立費用等を支払ったMさんのケース『任意売却にかかる費用

その他、一部の不動産会社では、「販売活動費」「広告費」「相談料」という名目で、費用を請求しているケースもあるようです。

ご相談・ご依頼の際には、今一度、費用をご確認ください。

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